おいしいジャム。
レストランで働いていた頃、
もう30年以上前の話ですが、
パパイヤが¥2500、
マンゴーは¥3000、
ハーフカットで、氷の上にのせ、レモンを添えて。
お客様が食べきれずに残したものなら・・・!
「君は試食もさせてもらえないのだろうね。
これは君の分だ、味を覚えておきなさい」
こんな時代です。
話は変わりますが、
僕はブラジルから帰ってくるときには、
必ずジャムを作ってきます。
郊外の広大な農場では、
牛やヤギ、たくさんのフルーツ、
どちらも、皆の大好物です。
畑から採ってきたパパイヤを、砂糖で煮ます。
この砂糖が、味の決め手。
日本ではなかなか見かけない、
サトウキビから直で作ったような砂糖です。
僕を応援してくれている先輩に、
お土産として差し上げると、
「ん、これは砂糖がうまいんだな!」
と、一発で見抜きます。
パンに、かぼちゃのムースに、
ポークジンジャーに、
このジャムはなんにでも合います。
食べだしたらとまらない、
素敵なジャムです。
仕事から家に帰ってきて、
休日の朝のカフェに、
はんぱねぇ高気圧に囲まれた、
ブラジルの大地が目に浮かびます。